【第7日】抜歯

 

こんばんは。仕事終わりに電車に乗って、車窓から見える景色が日に日に明るくなっていくのがおもしろいです。

 

春。桜は散りつつありますが、他の色々な花々はどんどん芽吹いてくるようになりましたね。だからこそ桜の尊さが際立つのかもしれませんが、花々が芽吹くというのは見ていてまさに心が色づいていく気がします。

 

 

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さて。先日の土曜日、歯を抜きました。

親知らずだったらまだ格好がつくのですが、残念ながら虫歯です。何事も面倒くさがる性格がついに害となって表れてしまいました。しょんもり。自業自得なんですけどね。

だからこそ今度こそ全ての害をきれいきれいしようと歯医者に通っているのです。今回もいつものように、おばあちゃんに「歯を抜いてくるよ」と伝えたのですが。

 

歯を抜くと言った時のあの驚きようは、なんともうまく言い表せません。しかもその後も出掛けると伝えると、それはもうびっくりしてました(ちなみにその後の用事とは、前々から母と約束していたランチを食べに行こうというもの)。

 

眉をハの字に下げて(でもこの顔、おばあちゃんはよくします)、「痛いよ〜痛いよ〜」と繰り返しています。思わず稲川淳〇かとツッコミかけましたがおばあちゃんは大真面目なので言えませんでした。

よっぽどショックだったのか、お姉さん(父の姉)に電話をした際も「愛が歯を抜くんだって」「その後出掛けるんだって」「大丈夫?若いから?」「でも痛いよ〜」と話していたのが聞こえてきました。おばあちゃんの声だけで大体の内容がわかるのもおもしろいし、それから家を出るまで何度も何度も「痛くないの?痛いよ〜おばあちゃんの時は痛かったよ〜痛いよ〜」と繰り返されたのもおもしろくて。笑っちゃいけないんでしょうけど、かわいかったです。

 

 

結局その日は母とのランチを終えて帰ってきてからもずっと、「痛くない?」と気にしてくれました。ちなみにおばあちゃんに「いつ親知らず抜いたか覚えてる?」と聞いたら「そんな昔のこと覚えてないよ!」と怒られました。かわいい。

 

 

変わらず、おばあちゃんは元気です。今日は父とお姉さんが付き添っての病院ですが、定期検診のようなもので月に2度程しか行かないので、比較するものではないんだろうけど95歳なのに凄いなぁと思います。しかも父とはそういう通院時や、平日の昼間に一緒に散歩をするそう。いいなぁ。わたしも一緒にお散歩したいなぁ。ちょっぴり嫉妬です。

わたしは言葉がうまく出てこないことも多いし、紡ぐのも下手なので、おばあちゃんには行動で示していきたいと思っています。それなのに現時点で父にも負けている…気がする……悔しいです!(ザブング〇さんの真似。だいぶ懐かしい)

 

あとは、このブログを書くことでおばあちゃんにちゃんと言葉にして伝えられるように鍛えられたらな、とも思いますけどね。でもおばあちゃん、というより、お年を召した方を前にすると、言葉をうまく使う(要は言い方を考える)以外に、もっと強いメッセージ性をもって伝えるやり方があるということも実感します。例えば目をじっと見たり、口をゆっくり大きく動かしたり、はっきりとした発声を心がけたり。

よくよく考えれば当たり前ですけど、あんまり意識すると「介護」感が強くなりそうなのが少し嫌で。仕事だから支えてるんじゃなくて、家族だから、大切だからそうしてるんだと思ってもらいたい。

 

そういう感情も、きっと自己満足なんでしょうけど。大事なのは、おばあちゃんがどう感じるか。そこを根底において接したいですね。

 

 

少し長くなってしまいました。読んでくださった方、ありがとうございました。今日家に着いたらどんな書き置きがあるか、たのしみにしながら帰ります。