【第15日】在り方とにんじんしりしりの話
こんばんは。
最近、今更ではありますが日が伸びたのを鮮明に感じます。帰り道に夕焼けを見ることができるのがこの季節の嬉しいところですなあ。
そういえば大学生時代に茗荷谷駅近くを歩くと、大きな通り沿いのビルの窓が一斉に夕焼けを反射してオレンジ色に染まるのがとても綺麗で、記憶に残ってます。あの辺りは、春は播磨坂がピンクの雲に覆われて綺麗なんですよね。懐かしき大学時代。あれからもう5.6年ですか………やだやだ。
さて今日は書きたいことがふたつ。
まずひとつが在り方の話。
いちいち書くことでもないかなとも思いますが、整理のために。
この日記、あまりおばあちゃんばかりにこだわらず、ほかの、自分のことも書いていきたいなと思います。
というのも、更新を続けるため、自分の中の気負っている部分をちょっと軽くしようと思って。もともと前回述べたように気持ちの消化を早くできるようになることが最大の課題であり目標目的なのですが、それをするための一つの方法として考えました。
でも日記のテーマとしてある「おばあちゃんと暮らす日々」は、どうしてもわたしの生活の中心だしたいせつにしたいものなので、基本的におばあちゃんの話ばっかりします。ただ「わたしが」おばあちゃんと暮らす日々なので、なんだろうな、もっとハードル下げていいんだよ〜っていう自分への慰め?かもしれません。
今までと何が違うって明確に定義づけるものはありませんが、わたしの中の、気持ちの在り方として少し書かせていただきました。心の整理にお付き合いありがとうございます。
さてさてふたつめ。にんじんしりしり。
「とにかく野菜を摂らねば」という短絡的な考えのまま買った人参4本が、あまりの放置に耐えきれず野菜室で芽を伸ばしてたので、炒めました!
それにしても「にんじりしりしり」って字面にしても声に出してもかわいいですね。郷土料理とは聞きますが、一体どこのなんでしょうか。後で調べてみます。よくわからないまま作ってしまったので、もしかしたらこれはしりしりではないのかもしれません。さすがに4本を千切りするのは手間だったので割と平べったい感じに。まずそこから違うかも。
大皿で冷蔵庫に入れておいたら、翌日帰宅した際におばあちゃんからの第一声が「人参おいしかった〜」でびっくりしました。
最近はおじいちゃんの習字の先生がおかずを持ってきてくださることも多く、お腹を空かせないようにとお惣菜も買い込み、おねえさんもお弁当を買ってくることが多いので、あんまりおかず作っても減らなかったんですよね。なのでまず優先的に食べてくれたことにびっくり。やっぱりオレンジは目を引くのかな。
そしてたくさん褒めてくれました。
「味つけがおいしくておいしくて、魔法をつかったのかと思ったよ」
あまりにその言い方がかわいいので、目を合わせて数分間くらいニコニコし合いました。今度わたしもおいしいご飯を作ってもらったら言ってみようと思います。
なかなか一緒に食べることが土日しか叶わないのですが、やっぱり「一緒に食べる」って良いなぁと。なんでしょうね、うまく言葉にできないけど、食べ物って自分の体をつくっていくものだから、同じ空間で同じものを食べて、話題を共有して。そんなやりとりに「共に生きる」ということを色濃く感じたりします。
あとはやっぱり、ご飯のときはおばあちゃんがよく笑うから。それがもっと見たいと思う。
なのでこれからも、ちまちま料理をつくったりにんじんをしりしりしたいと思います。レパートリーも増やしていきたいです。
そんなふたつのお話でした。読んでくれて、ありがとうございます。それでは。
愛